2020.12/28。
QTEC ( 一般財団法人 日本繊維製品品質技術センター 神戸試験センター ) から試験結果がもたらされ、iAMZ Virus Control Coatに含まれる抗ウイルス抗細菌化合物 (特殊第4級アンモニウム塩) が 新型コロナウイルスに有効である事が具体的に確認 されました。コーティングにより形成される
iAMZ Virus Control Coatの抗ウイルス抗細菌性能を有する特殊な塗膜は施工面に対し強靭な密着力を有し、またその塗膜に付いたウイルスや細菌を短時間 (10分後に99.9%減少) の内に減少させます。以下にその試験結果 / エビデンスの一切を明記致します。関係者一同、新型コロナウイルスによる接触感染のリスク軽減に是非お役立て頂く事を切に願います。
※( 1 ) iAMZ Virus Control Coatは弊社のオリジナルブランド名(OEM)
1. 宿主細胞にウイルスを感染させ、EMEMを加え37℃で所定時間培投後、4℃、l,000xgで
15分間遠心分離した上消を試験ウイルス懸濁液とする。
2. 1.で得られたウイルス懸渇液を滅菌蒸留水を用いて10倍希釈し、1 ~sx101 PFU/mLに
調整したものを試験ウイルス懸濁液とする。
3. 滅菌シャーレの底に加工面を上にして各検体 (50mm×50mm)を置き、試験ウイルス
懸濁液を0.4ml接種する。
4. 密着フィルム(40mmX40mm)をかぶせ、試験ウイルス懸濁液がフィルム全体に
行きわたるように軽く押さえつける。
5. シャーレの蓋をかぶせる。
6. 25℃で24時問、90%RH以上の条件下で放骰後、各試験検体に洗い出し液 10mLを加える。
7. 各試験検体および密沿フィルムの表面を擦り、ウイルスを洗い出す。
8. 2%FBS含DMEMを用いて、洗い出し液を10倍希釈する。
9. プラーク測定法にてウイルス感染価を測定する。
2 ) - 1 細胞毒性確認試験
1. 各試験検体に洗い出し液10mLを加え、本試験と同様に洗い出し操作を行なう。
2. 2%FBS含DMEMを用いて、洗い出し液を10倍希釈する。
3. プラーク測定法と同様に細胞を染色し、細胞毒性の有無を確認する。
2 ) - 2 ウイルスヘの細胞の感受性確認試験
1. 各試験検体に洗い出し液10mLを加え、本試験と同様に洗い出し操作を行なう。
2. 2%FBS含DMEMを用いて、洗い出し液を10倍希釈する。
3. 上記2.の溶液5mLを滅菌済試験管に採る。
4. EMEMを用いて試験ウイルス懸濁液を4~6×104 PFU/mlに調製し、その懸濁液0.05mlを2.の
洗い出し液に加える。
5. 25℃で30分間静置する。
6. プラーク測定法にてウイルス感染価を測定し、洗い出し液1ml当たりのウイルス感染価を
測定し、ウイルスへの細胞の感受性を確認する。
・試験ウイルス: SARS-CoV-2 NIID 分離株;JPN/TY/WK-521(国立感染症研究所より分与)
・試験ウイルス懸濁液濃度: 1.2 x 107 PFU/ml
検 体 | ウィルス感染価 (PFU.cm2) (注2) 常用対数値 |
ウイルス感染価 (PFU/cm2) (注2) 常用対数値平均値 |
抗ウイルス活性値 【R】 (注2) |
---|---|---|---|
iAMZ Virus Control Coat(未加工品) (注1)
接種直後【U0】 | n1 / 5.52 | 5.53 | - |
同上 | n2 / 5.52 | 5.53 | - |
同上 | n3 / 5.55 | 5.53 | - |
iAMZ Virus Control Coat(未加工品) (注1)
24時間放置後【Ut】 | n1 / 5.04 | 5.04 | - |
同上 | n2 / 5.03 | 5.04 | - |
同上 | n3 / 5.06 | 5.04 | - |
iAMZ Virus Control Coat(加工品) (注1)
24時間放置後【At】 | n1 <1.80 | <1.80 | - |
同上 | n2 <1.80 | <1.80 | - |
同上 | n3 <1.80 | <1.80 | ≧3.2 [ 数値解説 ] |
[ 抗ウイルス試験結果 ]
・試験ウイルス: SARS-CoV-2 NIID 分離株; JPN/TY/WK-521 (国立感染症研究所より分与)
・試験ウイルス懸濁液濃度: 4.9 x 104PFU/ml
検 体 | 2 ) - 1 細胞毒性の有無 | 2)-2 ウイルスへの細胞の感受性確認
ウイルス感染価 (PFU/ml) (注2) 常用対数平均値 | 試験成立の 判定 |
---|---|---|---|
iAMZ Virus Control Coat(未加工品) (注1) | 無 | 【 Su 】 2.68 | 成立 |
iAMZ Virus Control Coat(加工品) | 無 | 【 Su 】 2.69 | 成立 |
陰性対照 (注4) | 無 | 【 Sn 】 2.67 | - |
・ 試験ウイルス:SARS-CoV-2NIID分離株;JPN/TY/WK.-521(国立感染症研究所より分与)
・ ウイルス懸濁液浪度:>lOSPFU/ml
・ リアルタイム PCR 装骰:Thermal Cycler Dice Real Time SysteM 3 (TaKaRa)
・ 検出キット:SARS-CoV-2Detection Kit -Nl set-(Code NCV-301; Lot# 038200)
(TOYOBO CO.,LTD. Biotech support Department)
◯ 測定結果
リアルタイム RT-PCR測定結果(Fig.l.)より、 ウイルスRNA の増幅が確認された。
Fig.1. ウイルス懸濁液のリアルタイム RT-PCR測定結果
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